アートボード 1
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一人で飲む。静かに、うまいものと。──天神・大晴海の夜にて

夜の天神。
賑わう通りを一本曲がると、空気が少しだけ柔らかくなる。

「ここ、前から気になってたんです」

そう言って、扉をそっと開けた人は少なくない。
ひとりで、静かに飲みたくなる夜がある。

【カウンターの時間】

誰にも邪魔されず、気取らず、でも、ちゃんとしたものが食べたい。

大晴海のカウンターは、そういう人のためにある。

目の前に並ぶのは、刺身の盛り合わせ、湯気の立つおでん鍋。
奥では板前が出汁巻きを巻いている。火の音が、心地いい。

メニューを開かなくても、ふっと「何か、おすすめありますか?」と聞いてみる。
その距離感も、なんだかちょうどいい。

【一人飲みの順番】

まずは、ハイボールを一杯。
刺身を少し──厚めに切られた身が、心まで満たしてくれる。

おでんを一品、二品。
大根、たまご。沁みた出汁が、体の奥にゆっくりと染みていく。

そこから、酒に移る人もいる。
日本酒、焼酎、あるいはもう一杯だけのレモンサワー。

誰にも話しかけられないけれど、
誰かがそっと見守ってくれているような安心感が、ここにはある。

【店と客の間にある“余白”】

一人で飲むというのは、贅沢な時間だ。
静けさを選び、自分を整える夜。

大晴海は、それを支える店でありたいと思っている。

話しすぎない。干渉しすぎない。
でも、ふと顔を上げたときに「次、何にしましょうか?」と自然に声がかかる。

そんな、ちょうどいい距離感の店が、天神にもある。

【まとめ──静けさを楽しむ場所として】

にぎやかさから少し離れた場所で、
しっかりとうまい魚と、出汁の香るおでんをつまみに、ひとりで酒を飲む。

それだけのことが、妙に贅沢に思える日がある。

「また来ます」

そう言って、カウンターの席が静かに空いた。

次にそこに座るのは、どんな一人飲みの夜を抱えた人だろうか。

天神 大晴海(たいせいかい)

魚とおでんを、ゆっくりと楽しめる居酒屋。
一人飲み・昼飲み・しっかり食事にも。

ランチ 11:00~15:00 ディナー 17:00~24:00(LO.23:00)